【映画『ジョーカー』を観に行って来たので少しレビューしようかと…】

バットマンシリーズはあまり観てなかったのですが、今回のジョーカー誕生の映画には興味を惹かれました。

悪役の誕生

狂気のジョーカーはいかにして誕生したのか、ネタバレしない程度に語ってみたいと思います。

先ず初めに、ジョーカーはバットマンに出てくる悪役の一人です。
緑の髪に白塗りピエロの顔が特徴。
バットマンの宿敵ジョーカー。
コミック時代から多くのファンを獲得し、バットマンの物語には欠かせないキャラクター。
これまでのバットマン映画にもたびたび登場し、スーパーパワーは一切持たないにもかかわらず、バットマンと表裏一体の存在として強烈な印象を残してきた。

そんな魅力溢れる狂気のヴィラン誕生秘話。
バットマンについてあまり知らないまま、劇場に足を運んでみました。

まず、この映画を他のバットマンシリーズのひとつとして繋げないで欲しい。
繋げてしまうと悪役ジョーカーが非常につまらない人物になりかねない。
映画は物凄くアーサー(後のジョーカー)という青年に感情移入するように作られている。
だからこそ、ジョーカーの人間性やバックボーンを他の作品と繋げてしまうのは危険です。
この作品は単体の作品だと思って観た方が良いですよ。

ただ、最後までこの映画を観ると、どこまでが真実でどこまでが妄想なのか判断できなくなる。
時系列がバラバラにされてしまう。
まさにジョーカーに翻弄された気分。

物語は孤独で疎外感を感じている青年が、信じていたものからも社会からも裏切られ、徐々に正気を失っていくというまるでロバート・デニーロ主演の『タクシードライバー』にも通ずる内容。
社会との決別に関してはまるで現代の格差社会を表しているようで、もう他人事では観られない。
本人が望む望まないに関わらず、ジョーカーは生まれてしまう流れはもう必然。
誰の中にもジョーカーは居る!と思わせる映画でした。

社会の不寛容さがアーサーを追い詰めた。

今の社会の不寛容さを表しているかのよう。

そして様々な謎を残して物語は終わっていくのですが、もう誰が嘘をついているのか、どれが真実なのか最後のシーンでさっぱり解らなくなってしまった。

『誰も他人の事を考えない。3人死んでニュースになっても、僕が道端で死んでいたら皆踏みつけるだろう。自分を偽るのはもうやめたんだ。僕には守るものも失うものももう無い』

本作に出てくるシーンで、富裕層が映画館でチャップリンの『モダンタイムス』を観て笑っているシーンがあるのだけれど、非常に本作品を象徴しているような気がしました。

色々と不満な点もありましたが、ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を取る、世界注目の作品です。
是非、劇場で観て下さい!